免疫が“自分の体”を攻撃してしまう?自己免疫疾患とは

感染症あれこれ

免疫システムは「自分」と「自分でないもの」を区別して働く仕組みです。ところが、この見分けがうまくいかず、自分自身の細胞や臓器を攻撃してしまうことがあります。これが「自己免疫疾患」です。


免疫は本来、外から侵入してきたウイルスや細菌だけを攻撃します。しかし何らかの理由で、自分の細胞を「異物」と誤って認識すると、免疫細胞が自分自身を攻撃して炎症や組織障害が起こります。


自己免疫疾患はいくつも種類があります。たとえば、

  • 関節リウマチ:関節が炎症を起こし、痛みや変形が生じる
  • 1型糖尿病:膵臓のインスリンを作る細胞が破壊される
  • 橋本病:甲状腺の働きが低下する
  • 全身性エリテマトーデス(SLE):皮膚、腎臓、血液など全身に炎症

いずれも免疫の“誤作動”によって起こる病気です。


■ なぜ免疫が誤作動するのか?

原因は一つではなく、複数の要因が重なると考えられています。

  • 遺伝的な体質
  • ウイルス感染などの環境要因
  • ホルモンの影響
  • 加齢による免疫の変化

免疫は非常に複雑で繊細なシステムであるため、何らかのきっかけで“自分”と“異物”の区別が曖昧になることがあります。


■ 自己免疫疾患は治せる?

根本的に完全に治す方法はまだ確立していませんが、治療の選択肢は大きく進歩しています。

  • 免疫抑制剤
  • ステロイド
  • 生物学的製剤(抗体医薬)

これらにより多くの患者さんが日常生活を維持できるようになってきました。


自己免疫疾患は、免疫が本来の役割から外れてしまい、自分の体を攻撃することで起こる病気です。
免疫は私たちを守るための仕組みですが、バランスが崩れると健康に影響を及ぼすことがあります。

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