生田 和良

感染症あれこれ

介護施設・高齢者施設で多い皮膚科疾患について

はじめに介護施設や高齢者施設の現場では、「皮膚がかゆい」「赤くなっている」「ジュクジュクしてきた」といった皮膚トラブルが日常的にみられます。これらは一見よくある症状のように思えますが、実際には乾燥、感染、薬剤反応、生活環境など、複数の要因が...
細菌感染症

介護施設や高齢者施設におけるAMR(薬剤耐性)対策

AMR問題とは:抗生物質が効かない薬剤耐性菌が増え、入所者の命に関わる深刻な感染症リスクが高まることです。主な課題は抗生物質の不適切な使用(風邪への処方など)、感染対策の徹底不足(手洗い、消毒、物品管理の甘さ)、そして医療機関との連携不足で...
感染症あれこれ

高齢期の免疫力維持に重要な4つのポイント

【第1:食事・栄養編】高齢者の免疫力と男女差、閉経後の女性に必要な食事の工夫高齢期の免疫力には男女差があり、とくに女性は閉経を境に大きな変化を迎えます。男性は加齢とともにゆるやかに免疫機能が低下していくのに対し、女性は閉経前まではエストロゲ...
感染症あれこれ

感染症とがん

感染症とがん(生田和良、バムサジャーナル37(3):17-24, 2025)この記事を元に、以下の5点について、わかりやすい記事としてまとめました。■第1話:感染症とがんの関係についての考察がんの発生には、DNAのコピーエラーという内的要因...
ウイルス感染症

ウイルスの変異株やがん細胞は増殖・複製の過程で起こった突然変異(コピーミス)の産物

新型コロナウイルスがヒトと共存する戦略(生田和良、バムサジャーナル 37(2): 13-19, 2025)この記事を元に、以下の5点について、わかりやすい記事としてまとめました。1)新型コロナウイルスは「弱毒化」によって人類と共存する道を選...
その他

⑧肺炎についてのまとめ

肺炎は「原因病原体」「炎症部位」「感染場所」で分類できる高齢者・乳幼児・免疫低下者では重症化リスクが高いワクチン(肺炎球菌・Hib・RS・麻しんなど)の接種が重要医療施設や高齢者施設での感染対策におすすめのマットがあります。衛生マット・抗菌...
感染症あれこれ

➆侵襲性肺炎について

侵襲性肺炎侵襲性肺炎球菌感染症本来無菌の血液(敗血症)髄液(髄膜炎)から肺炎球菌が検出される状態特徴2歳未満の小児、65歳以上の高齢者に多い肺炎を伴わない場合もある非常に重症化しやすい医療施設や高齢者施設での感染対策におすすめのマットがあり...
感染症あれこれ

⑥市中肺炎と院内肺炎について

市中肺炎・院内肺炎市中肺炎日常生活中に発症主な原因肺炎球菌、Hibマイコプラズマ、クラミジアインフルエンザ、新型コロナなど院内肺炎入院後48時間以降に発症重症化しやすい原因菌黄色ブドウ球菌緑膿菌大腸菌、クレブシエラ菌 など医療施設や高齢者施...
感染症あれこれ

⑤肺胞性肺炎と間質性肺炎

結論肺炎は原因だけでなく、肺のどこに炎症が起こるかや年齢・体の状態によっても、いくつかの種類に分けられる。理由肺は非常に細かい構造をしており、炎症が起こる場所や体の防御力の違いによって、症状の出方や重症度が変わってくる。具体例 • 肺胞性肺...
感染症あれこれ

④少し変わった病原体「非定型病原体」による肺炎について

非定型病原体による肺炎結論非定型肺炎は症状が比較的軽く見えても油断できない。理由通常の細菌とは異なる性質を持ち、診断や治療が遅れやすいため。具体例(5例)マイコプラズマ:長引く咳、学童期に多い肺炎クラミジア:市中肺炎の原因トラコーマ・クラミ...