― CO₂濃度の見える化が、生活を明るく前向きにする ―
■ はじめに
関節リウマチをはじめ、免疫が抑制状態にある方々にとって、
「外出したいけれど、感染が怖い」という悩みは、とても大きなものです。
特に、
- 人混み
- 換気の状態がわからない場所
- 会話の多い狭い空間
は、不安を増幅させ、外出をあきらめてしまう方も少なくありません。
しかし、感染のリスクは “空気の状態を見える化することで確実に下げることができます。”
そのポイントを、やさしく整理します。
■ 1. 「CO₂濃度」は外出時の“安全の目安”になる
人が多い室内では、人の呼気によってCO₂濃度が上昇します。
CO₂濃度が高い=空気が停滞している=飛沫・エアロゾルも滞留しやすい状況です。
● 目安
- 1,000ppm以下:換気が比較的良い
- 1,500ppm以上:早めの退出・換気が必要
- 2,000ppm以上:長時間の滞在は避けた方が安心
「安全な空気」を数値で確認できることは、免疫弱者の“大きな安心”につながります。
*室内のCO₂濃度は人数に比例して上昇しますが、その中に何人の感染者がいるのかでリスクは大きく変わってきますが、このCO₂濃度を守ることで、エアロゾル感染をほぼ防ぐと考えられています。
■ 2. 換気の悪い場所はできるだけ短時間で
特に避けたい場所の特徴は次の通りです。
- 風の流れがほとんどない
- 人が密集している
- 窓が閉め切られている
- 長時間の会話が続いている
こうした環境は、CO₂センサーがなくても“体感”で分かることもありますが、
見える化することで「判断の根拠」が持てます。
■ 3. 人混みは「時間帯をずらす」だけで安全性が変わる
外出先によっては、混雑のピークがはっきりしている場所もあります。
- 病院 → 午前の早い時間が混雑
- スーパー → 平日の午前中、閉店前は空いている
- 公共施設 → 午後遅めが空きやすい
“密を避ける”ことは、免疫の弱い方にとって最も効果的な対策です。
■ 4. マスクは「場面に合わせて」使い分ける
- 混雑した室内
- 換気の悪い場所
- 会話が多い場面
こうした場面では 不織布マスク が最も安心できます(下の図)。
外では換気が良いため、状況に応じてマスクを外すことも可能です。

■ 5. 手指衛生は“外出中の最大の味方”
- 石鹸での手洗い
- アルコール消毒
- 顔を触らない意識
免疫が弱っていると、わずかな接触感染も重症化の原因となります。
こまめな手洗いは、最も簡単で効果的な防御策です。
マスクを着けているとき、マスクの表面は絶対に手で触らないことを条件にすべきです。
というのは、飛沫感染を防ぎたいのでマスクをするわけ(マスクの表面には飛沫が付着している)ですから、最も怖いのはマスクの表面を手で触って、その指で目や鼻などを触ると、効率よく接触感染を促す行為に繋がります。

マスクを触った後には、アルコールジェルやアルコールウエットティッシュを持ち歩いて小まめに指を消毒することです。
■ 6. 同行家族の対策も外出を安心にする
免疫弱者だけが気をつけても、周囲が油断していると感染が持ち込まれます。
- 家族も帰宅後の手洗い
- 風邪症状があるときは距離を取る
- 換気の習慣を家庭全体で共有
これだけで、外出全体の安心度が大きく変わります。
■ 7. 「空気の見える化」で行動が自由になる
もし良い空気の場所が分かれば——
- カフェで休憩
- 友人と会食
- 講演会へ参加
- 施設での長時間の滞在
など、生活の選択肢が大きく広がります。
現在、携帯できる 小型CO₂センサー を開発しようとしているのは、
「免疫が弱い方が安心して過ごせる社会づくり」を実現するためです。
スマホと一体化できる形のCO₂センサーの開発を目指すのは、スマホを見ている感じ、すなわち周りに気を使うことなく、さりげなくリアルタイムでCO₂濃度が把握できるからです。
■ まとめ
- 免疫が弱い方にとって“空気の質”は最も重要な安全要素
- CO₂濃度が高い場所は感染リスクが高まる
- 見える化することで安全な場所を選べる
- 行動が広がることで、健康的な生活と社会参加につながる
外出をあきらめる必要はありません。
科学的根拠に基づいて「安全な空気」を選びながら、安心して活動できる毎日を取り戻していきましょう。

コメント