感染症歴史こぼれ話

感染症歴史こぼれ話

麻疹(はしか)の歴史

麻疹と天然痘は、ともに紀元前から存在する感染症で症状が似ている点があり、混同して語られてきた歴史があるようです。天然痘の歴史は古く、エジプトのラムセス5世のミイラの顔に天然痘に罹ったことを示す跡があります。わが国には、6世紀半ばに大陸から入...
感染症歴史こぼれ話

節分の行事としての厄除けと恵方巻き

江戸時代の天然痘(疱瘡)が流行するとともに広まったものが「だるま」です。当時は赤く塗られた物が邪気を払うと信じられていて、だるまが疱瘡除けとして広がっていきました。赤い色は、古くから「太陽」や「血液」など、生命を象徴する色と考えられており、...
感染症歴史こぼれ話

天然痘と奈良の大仏建立

天然痘は痘瘡(とうそう)とも呼ばれ、非常に感染力が強い天然痘ウイルスに感染することで発症する感染症です。致死率30%以上とも言われ、かつては世界中で多くの死者を出しています。イギリスの開業医エドワード・ジェンナーにより、1796年に開発され...
感染症歴史こぼれ話

加藤先生の医史研究成果の紹介(6)

ウイルス学を専門とする先生方が集まる日本ウイルス学会。その第1回目から参加し、来年50回目の学会を迎えるにあたって、ウイルス学会誌に加藤先生が寄稿された記事の紹介です。ウイルス学会回顧録とともに、執筆期間中に生物兵器を用いるテロが米国で発生...
感染症歴史こぼれ話

加藤先生の医史研究成果の紹介(5)

1999年は、ジェンナーの牛痘ワクチンがわが国に伝来してから150年という記念すべき年です。牛痘ワクチン開発(1798年)は、それ以降の数々の予防ワクチン開発の原点となっています。その後の1849年6月に、長崎のオランダ商館医オットー・モー...
感染症歴史こぼれ話

加藤先生の医史研究成果の紹介(4)

イギリスのジェンナーによって開発された種痘法は、人類最初の高い感染防御率を示すワクチンであり、わが国にも導入されました。驚いたことに、わが国で紹介されたジェンナーの業績内容には間違いがあったようです。最初のワクチン効果を試す被験者を「わが子...
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加藤先生の医史研究成果の紹介(3)

ジェンナーの贈り物今も新型コロナのように、次々と新しい感染症が出現し、世界中で多くの方が亡くなっています。この本は、エドワード・ジェンナーが開発した種痘法から二百年を迎えた年に、ジェンナーの業績をたたえ、ワクチンの大切さをもう一度思い起こし...
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加藤先生の医史研究成果の紹介(2)

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});エドワード・ジェンナーの像(1)エドワード・ジェンナーの像(その1)ダウンロードエドワード・ジェンナーの像(2)エドワード・ジェンナーの像(...
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加藤先生の医史研究成果の紹介(1)

加藤先生(加藤四郎<享年89歳>;大阪大学名誉教授で私の恩師)は医史研究で多くの成果を発表されています。生前、先生からその成果の幾つかをいただいておりましたので、このブログで何回かに分けて順次ご紹介したいと思います。スキャンしてPDFの形で...
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エドワード・ジェンナーにより世界初の感染予防ワクチンの開発

1980年5月8日にWHO(世界保健機関)は、世界から天然痘を根絶させることに成功したと発表した。  天然痘は、人類史上最大の惨禍を与え続けてきた感染症である。この成功は、イギリスのエドワード・ジェンナーが開発した牛痘種痘法に依っている。 ...