ダニはいろいろな病原体を持っており、刺されることで感染症になり、時には重篤な感染症に陥ることもあります。このような感染症は「ダニ媒介性感染症」と、総称で呼ばれます。
日本では、「ツツガ虫病」、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」、「日本紅斑熱」、「ライム病」、「ダニ媒介脳炎」などが存在します。これらの感染症は、いずれも発熱や頭痛などの症状がみられます。
山に登ったり、山間部での畑仕事などで刺されて感染する場合が多いようです。野外での活動時には、ダニに刺されないために長袖や長ズボン、帽子、手袋などを着用し、肌を露出しないように心掛けましょう。
ここでは、SFTSについて少し詳しく説明します。
マダニ(家ダニではありません)によって媒介される感染症で、SFTSウイルスが感染することで発症します。最近、感染した猫や犬などの動物(特に猫)も、このウイルスに感染している例が報告されています。感染した動物との接触には注意が必要です(感染した猫から人にうつった事例報告もあります)。このウイルスに感染した猫(体調が悪かった猫)を治療した獣医師が、その後に死亡したという事例も報告されています。
主な症状は、発熱以外に、消化器症状(吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、下血)が認められます。致死率が10%~30%と言われています。