日本では年々梅毒が増えている

感染症あれこれ
  • 特に多いのが20~40歳代の男性と20歳代の女性
  • 感染者の多い地域:東京都、大阪府、愛知県、福岡県、神奈川県
  • 人口10万にあたりで多い地域:東京都、高知県、大阪府、岡山県、宮崎県
  • 高知県や岡山県が高いのは意外であるが、やはり性風俗産業な盛んな地域があるのだろうか。最近では匿名・無料で検査できる地域(全国どこの保健所でも受けることが可能)が増えているそうで、感染症の数が増加している一因かもしれない。実際、住所地以外の他府県の保健所に検査を受けに行っていることも否定できない
  • 風俗業界では、性感染症のリスクを減らすために、従業員に対して定期的な検査を義務付けている店舗が多く、感染の早期発見と拡大防止が図られている。一方、マッチングアプリなどの利用者は、性感染症に関して十分な知識や予防策を持たずに不特定多数の人と接触する機会が増えるため、感染リスクが高まる傾向がある。実際、調査の結果でも、マッチングアプリの利用者は性感染症に感染するリスクが高いことが示されている(https://sakae-c-c.jp/news/2540
  • 梅毒は、梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)という細菌による感染が原因。。主に性的接触(予防には、コンドーム使用が重要)を通じて感染するが、母子感染や輸血による感染も稀にある。症状は、第1期: 感染後2〜3週間で、感染部位(性器、口、肛門など)に痛みのないしこりや潰瘍が出現;第2期: 感染後数ヶ月で、全身に発疹(バラ疹)が現れ、発熱や倦怠感、リンパ節の腫れなどが出現;潜伏期: 症状が一時的に消えるが、細菌は体内に残っている;第3期・第4期: 数年後、神経や心血管系に深刻な障害が現れることがある
  • 梅毒以外にも、さまざまな性感染症(STD)が存在する
  • 細菌による性感染症
    • 淋菌感染症: 淋菌によって引き起こされ、男性では尿道の痛みや膿、女性では膣からの分泌物や排尿時の痛みが見られる
    • 性器クラミジア感染症: クラミジア・トラコマチスによる感染症で、男性では排尿時の痛みや分泌物、女性では無症状が多い
  • ウイルスによる性感染症
    • 性器ヘルペス: 単純ヘルペスウイルス(HSV)によって引き起こされ、陰部や肛門に痛みを伴う水疱が生じる
    • 尖圭コンジローマ: ヒトパピローマウイルス(HPV)による感染症で、感染部位にいぼが生じる
    • HIV/AIDS: ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による感染症で、免疫力が低下し、さまざまな合併症を誘導する
  • 寄生虫による性感染症
    • トリコモナス症: トリコモナス原虫による感染症で、女性では悪臭のあるおりものや陰部のかゆみ、男性では尿道炎が出現
  • その他
    • 性器カンジダ症: カンジダというカビによる感染症で、女性では膣や外陰部のかゆみや白濁したおりもの、男性では陰茎の赤みやかゆみが出現




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