マイコプラズマ肺炎とは
- 現在マイコプラズマ肺炎が流行している。特に、大阪府での報告数が多い。
- 発熱と乾いた咳が1カ月も続くので、早めの受診が重要。
- マイコプラズマは抗生物質が効く(マクロライド系、ニューキノロン系、テトラサイクリン系は有効だが、ペニシリン系やセフェム系は無効)細菌のひとつであるが、ウイルスのように細胞に感染して増えるという、細菌とウイルスの性質を併せ持った、微生物の中の変わりもの。
- どうして「歩く肺炎」と言われるのか?:肺炎の中では比較的軽症のものが多いことで、患者の多くは日常の生活を大きく変えないで、健康な時と同じように行動する人が多いこと;長期間、乾いた咳をしながら日常生活を続けるなかで、周囲にいる人たちにうつし続けていること。
- マイコプラズマには多くの種類がある。
- マイコプラズマ肺炎の原因となるのは、マイコプラズマ・ニューモニエ
- 性感染症の原因となるのは、マイコプラズマ・ホミニス
- 非淋菌性の尿道炎の原因となるマイコプラズマ・ジェニタリウム
- ほかに、ウシに乳房炎を引き起こすマイコプラズマ・ボビス
- 微生物の中の変わりものに、マイコプラズマと同様、細菌であるが、ウイルスに感染して増えていくクラミジアがある。呼吸器感染症(肺炎)の原因となるのはクラミジア・ニューモニエ;性感染症の原因となるのはクラミジア・トラコマティス。