私たちのからだでは、ホルモンを分泌する「内分泌系」が、神経や免疫の働きに深く関わっている。生き物のからだは、気温やウイルスの拡がりなど、外の環境の変化にうまく対応しながら健康を保っている。その中でも、感染症などの外敵から身を守るために、内分泌系・神経系・免疫系が連携して働いている。感染症に罹り、その後にどの程度の重篤度になるかは、免疫の働きによって大きく左右される。その際の免疫の働きに影響を与える重要な要素のひとつが、ホルモンを通じた内分泌系の働きである。ホルモンはとても少量で効果的に作用する物質で、脳の下垂体などの内分泌腺から分泌された後、血流に乗ってからだのいろいろな場所に運ばれ、そこで特定の働きをしている。たとえば、強いストレスを感じると、ホルモンの分泌量が変化し、それによって免疫の力が弱まり、感染症に罹りやすくなったり、症状が重くなったりすることがある。本記事では、からだに備わっているホルモンの働きが、免疫系にどう影響し、その結果として引き起こされる感染症病態への影響について概説する。
内分泌・免疫クロストークと感染症
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