バムサジャーナルに掲載された総説の紹介 ー麻しんと風しんの排除・根絶へ向けた世界と日本の現状と課題ー

バムサジャーナルへの掲載総説

麻しん、風しん症例が世界の各地で報告されている。海外渡航を予定している場合には、麻しん・風しんに感染するリスクのあることを認識し、ワクチン接種(麻しんと風しんの混合)を 2 回受けていない場合は受けるよう、注意喚起が行われている。近年のわが国では、輸入例を発端として集団感染へと発展することを数年ごとに経験している。「全ての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」を目的として設立された世界保健機関(World Health Organization: WHO)は、麻しんと風しんの世界的な排除に向けた活動を精力的に実施している。WHO で分類されている 6 地域(アフリカ、南北アメリカ、南東アジア、欧州、東地中海、西太平洋)のうち、日本が属している西太平洋地域では、多くの国が麻しんと風しんの排除を達成している。わが国も、2015 年に WHO から「日本は麻しん排除状態にある」と認定されている。今回は、根絶に向けて、世界的な取り組みが WHO を中心に展開されている状況とわが国の現状についてまとめたい。

【著者】

生田 和良(Kazuyoshi Ikuta)

元大阪大学微生物病研究所 教授 

日本ウイルス学会 第60回学術集会 会長 

文部科学省・外務省(JICA)国際感染症プロジェクト ウイルス学担当 

タイ国立衛生研究所・マヒドン大学に BSL-3 実験室を複数設立 

感染症研究歴 50年以上

感染症の歴史、国際感染症、ウイルス学、空気感染対策を専門とし、 

一般向けの啓発活動にも取り組んでいます。

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